ネットフリックスの『リプリー』を全8話鑑賞。いやあめちゃくちゃ良かった。
詐欺師の話なんだけど、なぜかこの詐欺師を少し応援したくなる不思議さ。アンドリュー・スコットの気持ち悪さがだんだんクセになる素晴らしさ。このキャラの造形はやばい。
舞台がイタリアで、ホテルの支配人だとか銀行員だとか、そんな市井の人々を細かい表情の動き含めてひとりひとりきちんと描いていくのが、結果的に主人公リプリーを浮き上がらせる効果につながっている気がする。映画だとそこまでできないけどドラマだとそれができる。
殺人のシーンなんかもいちいち大変だしめんどくさいのが本当にいちいちめんどくさく
描かれている。見てると疲れる。でもそのリアルさがいい。そりゃそうだよなぁ。実際の殺人なんてよくある映画みたいに上手くいくばかりじゃないはず。あのボートのシーンとかもう最高。わざわざあれを撮るという。
それにしても配信の映画やドラマってあり過ぎてどれを見ていいのか、どれを見ない方がいいのか、それさえもよくわからない。それをわざわざ試す時間もないし、サムネだけ見てもそれもわからない。
だからこそ、こういうことを書いてるんですけどね。
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