そういえば結構前に見たこれも好きだった。「ショーイング・アップ」。
個展を控えた人形の陶芸作家の奇妙で鬱々とした時間を不思議におかしく描いた作品。
ケリー・ライカート監督、ミッシェル・ウィリアムズ主演。
目の下にクマを作って疲れに疲れた作家役のミッシェル・ウィリアムズがリアルに迫ってとてもいい。隣で成功していく友人作家を眺める嫉妬の感情だとか苛立ちもひしひしと伝わってくる。
でもこの監督の映画はどうやらたいていはライフ・ゴーズオンというか人生で途方に暮れながらため息をつきながらじっくり生きていく様子が描かれていて、不思議に見た後徒労感はない。犬だとか、今回は鳩がともに歩む相棒みたいな感じで出てきたりして、まぁそんなに人生も悪くは無いよな、と呟きたくなる感じ。
作家と共に歩むような人生を選んでいる自分としてはなんだか身につまされるというか、人ごとではなくて、でも微笑みながら見てしまった。ミッシェル・ウィリアムズ、最高ですよね。
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